自信の無さ

太宰のエッセイの一つを読んで

 

太宰が新人の頃、

先輩文豪に批評されたことに対して反発する心情が書れている。

その先輩の批評も、今で言う、今のどきの若いもんはというニュアンスでこれもまたいつの時代も、言われる迷言なんだと思うが、、

 

批評というのが、

新人は皆自信がなさそうに書いている。作品から自信が感じ取れないという。なんとも捉えどころの無い指摘で、太宰は自信が無くて結構、自信のなさを肯定して作品に昇華したいと締め括ってるわけだ。

 

僕は二つのことを感じた。

新人なんて自信がなくて当たり前。

そしてもう一つは、継続の中で自信が生まれてくると思いながら自信とは、その世界のルールに、ハマってしまあ、生ぬるい状況に安住したときじゃないのかと。

 

自信の無い新人を批評するのは気持ちいいことだ。しかし老害の入り口に立っていることも自覚せねばならない。

と36歳になり、今まで散々説教されてきた側が、他人に説教などもすこしは垂れるようになってきた自分への戒めとしたい。

 

安住せず、無思考にならず

常に新人類の目線も忘れずに。